この圧倒的なコストパフォーマンスと高品質は、いかにして実現されているのだろうか。その根底にあるのが、山梨県甲府市に本社を置く株式会社シャトレーゼの独自ビジネスモデル「ファーム・タクト(Farm365)」だ。
創業者の齊藤寛名誉会長が提唱したこの仕組みは、牛乳や卵、水、フルーツなどの素材を契約農家や現地から直接調達し、自社工場で製造して全国の店舗へ直送する流体システムである。問屋を挟まないダイレクトなサプライチェーンにより、中間マージンを徹底的にカット。浮いたコストをすべて素材のクオリティ向上へと還元している。
この徹底した現場主義と素材第一主義こそが、厳しい変動が続く洋菓子業界において、他社の追随を許さない強固な競争力の源泉となっている。