無罪を勝ち取ったことで、名誉こそ法的に回復したものの、ケヴィン・スペイシーを待ち受けていたのは過酷極まりない経済的破滅でした。2024年6月、英著名ジャーナリストのピアーズ・モルガンによる長編インタビュー番組『Piers Morgan Uncensored』に出演したスペイシーは、これまで隠し続けてきた衝撃的な困窮生活を赤裸々に告白しました。
「今、住んでいる家はどこにあるのか?」というモルガンの問いに対し、スペイシーは声を詰まらせ、涙を拭いながら次のように吐露しました。
「今週、私が暮らしていたボルチモアの家が差し押さえられ、競売にかけられます。荷物を倉庫に入れなければならず、これからどこで生活すればいいのか、私自身にも分からない状態です」
関係者の証言や不動産記録によると、このボルチモアの邸宅は『ハウス・オブ・カード』の撮影拠点として2016年に約560万ドル(当時のレートで約6億円超)で購入された豪華なウォーターフロントのペントハウスでした。しかし、6年以上に及ぶ英米の法廷闘争で優秀な弁護士団を維持するために費やした資金は数百万ドル(数十億円規模)に達し、収入が完全に途絶えたスペイシーの蓄えは完全に枯渇しました。
インタビュー内で「破産寸前なのか?」と問われたスペイシーは、「何度か破産宣告の申請を検討したが、なんとか持ちこたえてきた。だが、手元にはほとんど現金が残っていない。支払わなければならない莫大な法的請求書が山積みになっている」と答え、かつてオスカーを2度手にした大スターが定住する家すら失い、知人の支援やホテルを転々とする日々を送っている現実を公にしました。公判中には見せなかった弱さと生活のリアルは、SNSや映画ファンの間で大きな反響を呼びました。