笑顔を作った際に上顎の歯肉が3ミリ以上露出する状態は、審美歯科の現場でガミースマイルと定義されることが多い。この現象を引き起こす根本的な要因は、大きく分けて「筋肉」「歯と歯肉」「骨格」の3つに分類される。
第一に、上唇を過剰に引き上げる筋肉の過発達がある。上唇挙筋群の収縮力が強すぎると、軽く微笑んだだけでも唇が大きくめくれ上がってしまう。第二に、歯の萌出不全や歯肉の過剰被覆だ。歯そのものが歯茎に埋もれて短く見えるため、相対的に歯肉の面積が広く強調される。そして第三が、上顎骨そのものが垂直方向に過成長している骨格的な問題である。これらの要素が単独で起きていることもあれば、複合的に絡み合っていることも珍しくない。