検索エンジンで「神戸クックワールドビュッフェ」と入力すると、サジェスト上位に「閉店 理由」が浮上します。実際、2020年から2024年にかけて東日本や関西圏の一部郊外大型店舗が相次いで営業を終了したため、「ブランド自体が消滅するのではないか」という憶測がネット上で飛び交いました。
流通業界関係者および公式発表資料の分析によると、この一連の閉店はブランドの衰退ではなく、極めて冷徹な事業ポートフォリオの再編によるものです。神戸クック・ワールドビュッフェは、業務スーパーで知られる神戸物産がフランチャイズ展開する外食事業ですが、そのビジネスモデルは「客席数200〜300席規模の大箱店舗」に依存しています。
大箱ビュッフェは、満席時の利益率が高い反面、固定費(テナント賃料・冷暖房を含む光熱費・フロアスタッフの人件費)が一般飲食店の数倍に達します。エネルギー価格と人件費が急騰した局面において、収益構造が合致しなくなった地方FC店舗が契約更新を見送り、結果として店舗網の集約が進みました。現在稼働している店舗一覧は、高稼働率を維持できる優良立地に絞り込まれており、健全な経営基盤のもとで営業が継続されています。