このシーン最大の衝撃は、明かされた事実の重大さと、そのシチュエーションの軽さとの強烈なギャップにあります。ライナーはエレンに対し、信じがたい言葉を囁きかけました。
「俺が鎧の巨人で こいつが超大型巨人ってやつだ」
人類を恐怖のどん底に突き落とし、エレンの母親を奪った元凶である「鎧の巨人」と「超大型巨人」の正体が、仲間であるライナーとベルトルト・フーバーだったという事実。本来であればクライマックスで華々しく明かされるべき大事件が、まるで「明日の天気の話題」のように告げられたのです。
突然のカミングアウトに狼狽する相方のベルトルトが発した魂の叫びこそが、「やるんだな!? 今…! ここで!?」でした。ライナーの精神は、過酷な潜入任務の中で「壁を守る兵士」と「壁を破壊する戦士」の間で分裂を極めており、極度のストレスと限界からくる自暴自棄な告白だったことが後の心理描写で明らかになります。