世界的ホラーアイコンとしての地位を確立して久しい清水崇監督ですが、2026年現在もその制作ペースは極めて精力的です。近年は、実在の心霊スポットや都市伝説を独自の解釈でエンターテインメントへと昇華させた「恐怖の村シリーズ」(『犬鳴村』『樹海村』『牛首村』)や、GENERATIONSのメンバーを本人役で登場させて大きな話題を呼んだ『ミンナのウタ』、そのDNAを継ぐ学園ホラー『あのコはだぁれ?』など、若年層を取り込むヒット作を立て続けに世に送り出してきました。
現在、清水監督が注力しているのは、「映画館という密室」を飛び越えた新たな恐怖体験の開拓です。国内外の動画配信プラットフォームとの大型共同プロジェクトをはじめ、VRや音響立体技術を駆使したイマーシブ(没入型)ホラーコンテンツの監修など、テクノロジーの進化に合わせた表現領域の拡張を進めています。単なる驚かし(ジャンプスケア)に依存せず、観客の無意識にトラウマを植え付ける作家性は、最新作の構想においても色褪せることなく脈打っています。