だが、現実は甘くない。キャンプで解雇され、Gリーグ行きとなった選手を待ち受けているのは、NBAのゴージャスな世界とは対極にある泥臭い日常だ。プライベートジェットでの移動、高級ホテルでの滞在は姿を消し、早朝の商業路線フライトでの移動、質素な遠征費、そして結果を出さなければ即日カットされるサバイバルが日常となる。
Gリーグのコートに立つ選手たちは、チームの勝利以上に「個人のスタッツ」を求めてギラギラしている。全員がNBA昇格を狙うライバルであり、ボールが回ってこない場面も珍しくない。パスを出さずに強引なシュートを選ぶ選手が溢れる環境で、いかに自分の価値を証明するか。
精神的なスタミナも試される。いくら好成績を残しても、NBA本隊の補強ポイントと噛み合わなければ声はかからない。エグジビット10のボーナスを手にしたとしても、そこはゴールではなく、終わりのない生存競争のスタートラインに過ぎないのだ。