インターネット上の掲示板やSNSでは、今なお山口百恵に関するさまざまな憶測や誤解が飛び交っています。報道関係者の取材証言や事実関係をもとに、ネットの噂の真相を客観的に検証します。
誤解①:「巨額のギャラでNHK紅白歌合戦や特番に限定復帰する」という噂
毎年のように年末が近づくと囁かれる「紅白歌合戦サプライズ出場説」や「一夜限りのラストライブ」。過去には民放各局や大手広告代理店から、数十億円規模の復帰プロジェクトが幾度となく打診されたと報じられています。しかし、関係者によると本人はそれらのオファーに対して検討すらしたことがありません。引退時に誓った「二度と表舞台には立たない」という言葉を半世紀近く守り抜いているのは、自らのプロデュースに対する凄まじいまでの責任感の表れです。
誤解②:「過去の栄光を封印し、当時の楽曲を避けている」という噂
「芸能界の自分を完全に否定しているのではないか」という穿った見方も存在しますが、これも事実とは異なります。長男の三浦祐太朗が2017年に山口百恵のカバーアルバム『I'm HOME』をリリースした際、百恵さんは「私の曲を歌ってくれるのは嬉しい」「祐太朗の声で生き返るなら」と背中を押し、選曲についてもアドバイスを与えています。自分自身の肉声で歌うことはせずとも、母として、そして一人の表現者として自らのレガシーを息子へ継承することを肯定的に受け止めています。
誤解③:「激変した容姿」をめぐる悪意あるネットの書き込み
週刊誌に掲載される隠し撮り写真に対して、ネット上で「ふくよかになった」「往年の面影がない」といった無遠慮なコメントが散見されることがあります。しかし、これに対して同世代のファンや一般読者からは、「60代後半として年相応の自然な歳の重ね方」「無理な若作りに走らず、穏やかで品のある顔立ち」と、むしろ称賛と擁護の声が圧倒的多数を占めています。老いに抗うのではなく、ありのままの自分を受け入れて生きる姿は、現代のルッキズムに対する静かなアンチテーゼとも言えます。