ファンを魅了してやまない名言の数々は、精密に計算された演出とキャストの絶妙な間合いから生まれた。例えば、作中で何度も繰り返される「バカヤロー」「コノヤロー」の応酬。一見単純な罵り合いに見えるが、大友と子分の水野(椎名桔平)の間で見せるセリフの掛け合いは、上質なコントのようなリズムすら漂わせる。
また、裏設定や撮影秘話としてファンの間で語り継がれるのが、登場人物たちの残酷で工夫に満ちた「死に様」だ。歯科医院での過激な治療シーンや、車を使ったあまりにも衝撃的な処刑シーンなど、一度見たら忘れられないバイオレンス表現が目白押しである。これらの苛烈なシーンすらも、ネット上では「芸術的なピタゴラスイッチ」と称され、ファン熱狂の名シーンとして語り継がれている。続編『アウトレイジ ビヨンド』への布石となる人間関係の歪みも、考察好きのファンを惹きつけて離さない。