もちろん、こうした自己受容型のアプローチに対しては「甘えではないか」「現実逃避に過ぎない」といった慎重な意見も存在する。過酷な現実社会を生き抜くためには、自己肯定感だけでなく実質的なスキルや環境の改善が必要不可欠だという批判も根強い。
だが、現場の専門家たちは口を揃える。心が折れてしまった状態では、どんなスキルも機能しない。まず自責の念を止め、心のエネルギーを充電すること。そのためのステップとして、一見極端に見える思想や手法が果たす役割は極めて大きいのだ。肯定と批判の双方が渦巻く中で、メンタルケアの形も時代とともに進化を遂げている。