京都府京都市の市街地を南北に流れる鴨川。その河川敷近くで、失踪当夜の午後11時過ぎ、男性のものとみられる上着とキーケースが発見された。周辺は夜間でも街灯が点在し、近隣住民のウォーキングコースとしても知られる場所だ。
捜査関係者への取材によると、男性は普段から几帳面な性格で、理由もなく家族に連絡を絶つような人物ではなかったという。失踪直前に通過したとみられる路地周辺には目立った防犯カメラが少なく、現場の地理的要因が初期捜査の大きな障害となった。古くからの街並みが残るエリア特有の「死角」が、男の足取りを暗闇の中に飲み込んでしまったかのようだ。