長期的な世界人口推移グラフを俯瞰すると、今世紀半ばにかけて世界の重心はアジアからアフリカへと完全にシフトします。世界人口予測2050年のシミュレーションでは、世界人口は約97億人に達すると見込まれています。
最大の推進力となるのが、アフリカ人口急増の背景にある高い出生力と乳幼児死亡率の劇的な改善です。特に注目すべきは西アフリカの巨人、ナイジェリア人口爆発の行方です。
ナイジェリアの人口は2026年現在の約2億3,000万人から、2050年には約3億8,000万〜4億人規模へと膨れ上がり、アメリカを抜いて世界第3位の超大国へ浮上すると試算されています。コンゴ民主共和国やエチオピア、タンザニアなども急伸し、2050年までに増加する世界人口の過半をサブサハラ・アフリカが占めることになります。
一方、主要先進国の中で異彩を放つのがアメリカ人口動態と推移です。欧州や東アジアの先進国が軒並みマイナス成長に沈む中、米国は多様な移民受け入れと比較的堅調な出生動向をテコに、2050年時点でも約3億7,000万人規模を維持する見通しです。世界最高水準のイノベーション創出と人口増加が両立する米国の構造的優位は揺るぎません。