小室の私生活の破綻は、彼が所属・協業してきた音楽ビジネスの足場にも甚大な影響を及ぼした。長年彼の活動を支え続けてきたエイベックス・グループは、事態の収拾とブランド価値の保全の間で難しい舵取りを迫られた。
とりわけ問題となったのが、自身が率いた伝説的ユニットの取り扱いだ。ヴォーカルにKEIKOを擁するglobeは、離婚によって事実上の活動休止状態が決定的となった。一方で、宇都宮隆や木根尚登ら盟友が待つTM NETWORKは、彼の帰還を受け入れる温床となった。過去のマスター音源の権利関係や配信収益の配分を巡る整理が進められる中、音楽ユニットの光と影が明瞭に浮き彫りとなった。