「授業中にトイレに行きたくなったらどうしよう」というささいな不安が、引き金になる。特に小学校入学や進級、席替えといった環境の変化は、子どもたちの自律神経系にダイレクトに影響を与える。心因性頻尿は、器官自体の病気ではなく、心理的ストレスが膀胱の過敏性を引き起こす心身症の一種だ。
日本小児心身医学会の知見によると、排尿をコントロールする大脳皮質と自律神経のバランスが、ストレスによって崩れることが主な要因とされている。「トイレに行きたい」という意識が強まるほど、脳からのシグナルが頻繁に膀胱へ送られ、実際に尿が溜まっていなくても激しい尿意を感じてしまう悪循環に陥るのだ。