加隈亜衣の歩みは、順風満帆なエリートコースとは一線を画しています。福岡県出身の彼女は、高校卒業後に地元で約1年間のOL(事務職)生活を経験しました。安定した社会人生活を送りながらも「声で表現する仕事に挑戦したい」という強い意志を捨てきれず、自ら資金を貯めて上京を決意した経緯を持ちます。
上京後は、数々の名声優を輩出してきた名門・マウスプロモーション附属俳優養成所に入所。2013年にマウスプロモーションの正式所属となり、同年にゲーム『シェルノサージュ』のイオン役やアニメ『selector infected WIXOSS』の小湊るう子役といった大型タイトルのメインキャストに抜擢され、一気に頭角を現しました。
一度社会に出て「組織で働く現実」を肌で知っているからこそ、制作現場における礼儀正しさや周囲への気配り、台本への真摯な読解力には定評があります。この泥臭くも確かな積み重ねが、息の長い人気を支える根底にあるのは間違いありません。