トマトの脇芽の取り方完全ガイド!甘い実を量産するプロの収穫術

トマトの脇芽の取り方完全ガイド!甘い実を量産するプロの収穫術

トマトの脇芽の取り方完全ガイド!甘い実を量産するプロの収穫術の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。

トマト栽培を成功させる最初のハードルは、「どれが脇芽で、どれが残すべき葉なのか」を正確に見極めることです。植物学的にトマトの脇芽(側枝)は、垂直に伸びる「主枝(親づる)」と、そこから横に伸びる「本葉の柄(葉柄)」の間の付け根部分(葉腋:ようえき)から斜め45度の角度で発生します。

主枝の先端にある「生長点」や、花が咲く「花房(かぼう)」と脇芽は明確に異なります。花房は茎から直接飛び出すように形成されますが、脇芽は必ず主枝と葉の分岐点の谷間から顔を出します。この位置関係さえ頭に入れておけば、誤って主枝や花房を摘み取ってしまう事故を防ぐことができます。

では、なぜこの脇芽を放置してはいけないのでしょうか。トマトは非常に旺盛な栄養生長力を持つ植物です。脇芽をそのまま伸ばし続けると、以下のような深刻な栽培障害が連鎖的に発生します。

  • 養分の分散による果実の劣化:根から吸収された水分や肥料分が何本もの側枝に分散し、1玉あたりの果実サイズが小さくなり、糖度も低下します。
  • 日照不足と通気性の悪化:枝葉が過密になって株の内側に日光が届かなくなり、光合成効率が落ちます。
  • 病害虫の爆発的発生:風通しが悪くなることで湿度が高まり、うどんこ病や灰色かび病、葉かび病などの糸状菌(カビ)による病気が蔓延しやすくなります。

農業指導の現場データでも、適切に脇芽を管理した株と完全放置した株では、可販果(品質の良い実)の収穫率に約35〜40%以上の明確な差が出ることが実証されています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。