医療的な適応基準と患者自身のライフステージを踏まえ、どのような状態であれば手術を選択すべきか、あるいは慎重に見極めるべきかを整理しました。
【積極的に手術を検討すべき人の条件】
- ヘモグロビン値が慢性的に低く、鉄剤治療でも改善しない重度の貧血がある場合
- 粘膜下筋腫があり、不妊治療中または近い将来に妊娠・出産を強く希望している場合
- 筋腫のサイズが6〜10cmを超え、頻尿・排尿困難・水腎症など周辺臓器への圧迫障害が出ている場合
- 閉経後にもかかわらず筋腫が急激に増大し、悪性腫瘍(子宮肉腫)が否定できない場合
【手術に対して慎重になり、経過観察や薬物療法を優先すべき人の条件】
- サイズが5cm未満で、過多月経や月経痛などの自覚症状が軽微である場合
- 年齢が50歳前後に達しており、あと1〜2年で自然閉経が見込まれる場合
- 薬物療法(黄体ホルモン薬やミレーナなど)によって日常生活の支障が十分にコントロールできている場合
- 妊娠希望があるものの、筋腫が漿膜下筋腫で子宮内腔や卵管を全く圧迫していない場合