雷電為右衛門の伝説は、200年以上の時を経た現代のエンターテインメント界においても絶大な影響力を放っています。その象徴となったのが、大人気バトル漫画『終末のワルキューレ』での登場です。
作中では「人類史上最強の力士」として描かれ、神側の最高神の一角であるインド神界の破壊神・シヴァと壮絶なタイマン勝負を繰り広げました。生まれつき異常発達する筋肉を生涯制御し続けていたというドラマチックな脚色や、封印を解いた全力の相撲技を繰り出す姿は、往年の相撲ファンのみならず、現代の若い世代にも強烈なインパクトを与えました。
『諸国相撲控帳』という自筆の日記を残すなど、文化人としての一面も持ち合わせていた雷電。ただ暴れ回る怪物ではなく、自らの圧倒的な力と向き合い、他者を思いやる知性を兼ね備えていた人間的魅力こそが、現代でも彼が愛され続ける本質的な理由です。