この問題を追跡する上で避けて通れないのが、女性の経済的困窮だ。物価高騰と実質賃金の低迷が続く中、育児休業給付金の給付遅延や単身母親世帯への支援不足が深刻な影を落としている。
「育休中でも家賃やオムツ代は待ってくれない。配偶者の収入が途絶えたとき、手っ取り早く現金を掴む方法がこれだった」
社会支援の手が届かない福祉の死角で、産後の女性たちが生き延びるための手段として選択せざるを得ない現実がある。個人の道徳観を責めるだけでは、問題の根本的解決には程遠い。裏返せば、これは日本のセーフティネットがいかに脆弱であるかを突きつける事象でもある。