清野菜名の女優人生を大きく変えたターニングポイントが、2014年に公開された園子温監督の映画『TOKYO TRIBE』です。架空の近未来都市「トーキョー」を舞台に、ラップに乗せて暴力と抗争が描かれる本作で、彼女はヒロインのスンミ役に大抜擢されました。
当初、彼女はアクションシーンのない端役のアクション吹き替え(スタント)としてオーディションに参加していました。しかし、会場で園子温監督から求められた激しいアクションの要求に対し、持ち前の身体能力とアクロバット技術を遺憾なく発揮。その場にいたスタッフ全員を圧倒しました。監督から「アクションができるなら、芝居も見せてほしい」と求められ、その場で着ていた服を脱ぎ捨てて感情を爆発させる渾身の芝居を披露したエピソードは、映画ファンの間でも伝説となっています。
本編では、パンチラどころか下着姿での華麗な回し蹴りや、敵組織に捕らえられて体を晒されるショッキングなシチュエーション、さらにシャワーシーンなど、まさに映画史に残る体当たり演技を敢行。単なる「映画の濡れ場」や露出にとどまらず、狂気とエロスが混ざり合う世界観を肉体ごと表現しきったことで、映画関係者から「恐るべき新星が現れた」と激震が走りました。