ネット上の情報や料理の言い伝えには、お弁当作りにおいては逆効果となる誤解が少なくありません。美味しいなす弁当を作るために正しておくべき盲点を検証します。
誤解1:「水に長時間さらしてアク抜きをするべき」という罠
昔ながらの調理法として「切ったなすを10分以上水にさらす」という手順が紹介されがちですが、お弁当用としては完全な逆効果です。なすが余計な水分を吸い上げてしまい、加熱時に水っぽくなる最大の原因になります。現在の栽培種はアク(エグみ)が極めて少ないため、切ってすぐに油を絡めて加熱すれば、水にさらす工程は一切不要です。
誤解2:「なすフライはサクサクのまま持っていける」の真相
「時間が経ってもサクサク」と謳われるなすフライですが、なす内部の水分比率が90%を超える以上、時間の経過とともに内部の蒸気が衣に移行することは物理現象として避けられません。サクサク感を少しでも長く保つための実務的な解は以下の2つです。
- 細目のパン粉を使用し、バッター液を薄く均一につける:余分な油の吸着を抑え、蒸気のこもりを防ぎます。
- ソースは絶対に上からかけない:衣を湿らせる最大の原因を排除するため、別添えのタレ容器を持参するか、衣自体に粉末出汁やカレー粉で下味をつけておきます。