ルシウス戦の終結後、物語最大の命題であった「アスタとユノ、どちらが魔法帝になるのか」という問いに、作中で明確な答えが提示されました。
破壊された王都の復興が進む中、2人は教会を出たあの日と同じ約束を果たすべく、初代魔法帝の石像がそびえる断崖で「勝った方が魔法帝」を懸けた一騎打ちを行います。魔法騎士団長たちが見守る中、持てる魔力と反魔法のすべてをぶつけ合う死闘が繰り広げられました。
壮絶な激闘の果て、紙一重の差で勝利を手にしたのはアスタでした。魔力を一切持たず、最果ての村で拾われた孤児が、己の筋肉と諦めない心、そして仲間との絆だけを武器に、クローバー王国第30代魔法帝の座を射止めた瞬間でした。
敗れたユノもまた、哀愁を漂わせることはありませんでした。ユノは実の故郷であるスペード王国の正統な後継者としての使命を受け入れつつ、クローバー王国との強固な同盟を結ぶ指導者として歩み始めます。「お前が魔法帝なら、俺はその上を行く王になる」と不敵に笑うユノの姿は、2人のライバル関係が生涯にわたって続いていくことを美しく物語っていました。