フロアを揺らす4つ打ちのユーロビート調のリズム。ド派手な金髪とド派手な衣装。初見の人間を即座に巻き込むパフォーマンス。一見すると明るく陽気なアッパーチューンだが、耳を傾ければ傾けるほど、歌詞に込められた孤独感がくっきりと浮き彫りになる。恋人に振られ、過去の思い出にしがみつき、未練を断ち切れない男の情けない姿。そのギャップこそが、聴く者の心を強く捉えて離さない最大の仕掛けだ。
悲しい歌詞をあえてノリの良いダンスナンバーに乗せて歌う手法は、歌謡曲の歴史においても古くから存在する。しかし、「女々しくて」が決定的に異なっていたのは、その自己卑下と開き直りの絶妙なバランスだ。カッコつけることを完全に捨て去り、己の情けなさを全面的に開示することで、聴く側はスカッとした爽快感と共感を得ることができる。隠そうとしても隠しきれない未練。それこそが、時代を超えて共鳴を呼ぶ普遍的な感情なのだ。