館内のレストランスペースから漂う匂いの主は、竹田市民のソウルフード「竹田丸福」だ。黄金色にカラリと揚がった骨付きモモ肉に歯を立てると、驚くほど軽やかな衣の奥から熱々の肉汁が溢れ出す。ニンニクと秘伝のタレが効いたその味は、シンプルでありながら暴力的なまでに旨い。
「このから揚げを食べるために福岡から下道で来た」と笑うバイカーの姿があった。鶏の天ぷら、とり天も侮れない。酢醤油と練り辛子をつけて頬張れば、ふわりとした衣とジューシーな肉質が絶妙なバランスで溶け合う。計算され尽くした揚げ時間と油の温度。長年受け継がれてきた職人技が、ドライブインの定食という枠を完全に凌駕している。