カレーと麻婆豆腐の組み合わせは、近年の思いつきではなく、東西の料理人が試行錯誤を重ねてきた歴史があります。大阪を中心とする「スパイスカレーブーム」の中で、独創的なスパイス使いを得意とする名店が中華の麻婆豆腐を取り入れた限定プレートを提供したことが、大きな転換点となりました。
また、東京の中華料理店やカレー専門店でも「裏メニュー」として開発され、テレビやグルメ雑誌で取り上げられたことで全国区の知名度を獲得しました。四川料理の伝統技法を守りつつ、カレーの自由なスパイス配合を取り入れたこのハイブリッド料理は、日本のフュージョン・グルメを代表する傑作として定着しています。