ドラマ作品におけるキャラクター造形も極めて秀逸だ。『紅さすライフ』では、コスメ業界に飛び込むメイク男子という自身のパブリックイメージとも親和性の高い役柄を好演。しかし、それは単なる当て書きにとどまらず、夢と現実の狭間で葛藤する若者のリアルな痛みを繊細にすくい取っていた。
一方、『彼女、お借りします』で見せた冴えない大学生役のコミカルなテンポ感は、彼の表現の引き出しの多さを証明するものだった。TVerの見逃し配信などで繰り返し視聴されるたび、SNSでは彼の細やかな表情変化に称賛の声が集まる。型にはまらない柔軟なアプローチこそが、役者・大西流星の大きな武器となっている。