ネット上の古い情報やSNSの過去投稿を頼りに鎌倉を訪れると、現地の現状とのギャップに戸惑うことがあります。代表的な2つのスポットについて、近年の変化と最新の参拝ルールを検証します。
① 成就院あじさい階段の「現在」
かつて「あじさいの階段越しに由比ヶ浜の青い海を望む」絶景スポットとして一世を風靡した成就院。東日本大震災の復興支援を契機とした参道改修工事(2015年〜2019年)以降、寺の方針により参道の植生は「萩(ハギ)」を中心とした植栽へと変更されました。現在も株数は控えめながら紫陽花は植えられており、初夏の青い海と古刹の美しい景観は健在ですが、以前のような「参道両脇をびっしり埋め尽くす紫陽花の壁」ではありません。過度な混雑は緩和され、静かに海の景色と古寺の情緒を味わう大人の散策地として親しまれています。
② 御霊神社(権五郎神社)と江ノ電沿線の撮影マナー問題
江ノ電の線路のすぐ目の前に鳥居があり、線路脇に咲くあじさいと電車を同時にフレームに収められることで有名だった御霊神社周辺。過熱する写真愛好家による線路立ち入りや歩行妨害が問題視された結果、現在では線路周辺および境内での撮影ルールが厳格化されています。安全確保のための警備員配置や撮影制限エリアが設けられており、訪問時は現地の指示看板に従い、節度あるマナーを守った鑑賞が強く求められています。
③ 極楽寺の境内撮影禁止ルール
極楽寺駅すぐの極楽寺は、山門前のあじさいが大変美しいことで知られていますが、境内に入ると写真撮影が一切禁止となっています。カメラやスマートフォンを構えず、自らの目で厳かな空間と草花を愛でる静寂の寺院であることを理解して参拝しましょう。