18世紀の化学者アントワーヌ・ラヴォアジエが提唱した「質量保存の法則」は、現代の入試問題でも形を変えて問われ続けている。密閉されていない試験管で炭酸水素ナトリウムを熱分解すると、加熱後の物質の質量は加熱前よりも減少する。この一見不思議な現象の背景には、気体となった二酸化炭素と水蒸気が空気中へと逃げ出した事実がある。
近年の難関校の入試では、逃げた気体の質量から元の炭酸水素ナトリウムの純度を逆算させる計算問題が目立つ。単なる知識の吐き出しではなく、科学史の礎となった質量保存の概念を現場で応用できる柔軟性が試されている。