『ゴチになります!』の歴史において、クビ制度が正式に導入されたのは2000年末の「ゴチ2」最終戦でした。以降、多くのゴチになります歴代メンバーがこの冷酷なルールの前に涙を呑んできました。クビの決定条件は極めてシンプルであり、年間レースを通じて支払った累積自腹総額の上位者が脱落の憂き目に遭います。しかし、最終戦の「ぐるナイ大精算生放送」では、1位通過者が年間自腹額を全額返金・精算できるという劇的な逆転ルールが設けられており、これが幾多の悲劇と歓喜を生み出してきました。
歴代のゴチクビ決定理由を振り返ると、単なる勝負運の偏りにとどまらない、個々のタレントのドラマが浮き彫りになります。記念すべきクビ第1号となった出川哲朗(ゴチ2・ゴチ4で通算2回)は、リアクション芸人としての存在感を発揮しながらも無念の敗退。その後、セイン・カミュ(ゴチ3)、中島知子(ゴチ6・ゴチ8)、優香(ゴチ7)、井上和香(ゴチ9)など、当時のテレビ界を牽引したタレントたちが次々と降板しました。
なかでも視聴者に最大の衝撃を与えたのが、2017年末(ゴチ18)における国分太一のクビでした。番組開始から19年間にわたり無敗の進撃を続け、驚異的なぐるナイ歴代残留記録を更新し続けていた国分が、最終戦でまさかの最下位争いに巻き込まれ脱落。生放送中に涙を浮かべながら相棒のナインティナインへ感謝を述べた姿は、リアルタイム視聴率を押し上げ、SNSを涙色に染め上げました。
また近年では、女性タレント・俳優枠のクビが大きな議論を呼びました。ゴチ19の橋本環奈、ゴチ21の本田翼、ゴチ22の中条あやみ、ゴチ24の宮野真守のように、わずか1年で番組を去るケースが相次ぎました。ファンからは「スケジュールの過密さゆえの卒業では」「もっと見ていたかった」という惜しむ声が殺到。本気で挑むがゆえの誤算や、高額メニューを当てられないプレッシャーが、いかにベテラン・若手問わず過酷な負荷を強いているかが窺えます。