無限城編における竈門炭治郎および冨岡義勇との再戦は、作品屈指の激闘となりました。炭治郎は父から受け継いだ「透き通る世界」と「無我の境地」に到達し、闘気を完全に消し去ることで猗窩座の「破壊殺・羅針」を無力化。義勇との連携により、ついに猗窩座の頸(くび)を斬り落とすことに成功します。
しかし、強さへの異常な執着から、猗窩座は「頸の切断による死を克服」し、頭蓋を再生させて異形の戦闘機械へと進化しようとしました。このままでは鬼殺隊に勝利の目は皆無でした。
戦況を覆したのは、炭治郎の「感謝と謝罪」の念がこもった一撃と、深層意識に現れた父、慶蔵、そして恋雪の幻影でした。「狛治さん、もうやめて」という恋雪の涙の訴えを受け、狛治としての記憶と感情が完全に覚醒。自分が本当に殺したかったのは弱者ではなく、「約束を守れず、大切な人を救えなかった無力な自分自身」であったと悟ります。
鬼舞辻無惨の精神的な再生命令を自らの意志で拒絶し、猗窩座は再生しかけた自らの身体に滅式の拳を撃ち込み自害。業火に包まれながら恋雪と抱き合い、「おかえりなさい、あなた」という言葉とともに、地獄の業火へと旅立っていきました。