本作の言葉がネットミームや名言集で頻繁に取り上げられるのは、実社会の組織論や自己啓発に驚くほど通底しているからだ。個人の突出したスキルだけに頼る組織は脆い。火神大我の跳躍力と黒子の見えないパス回しが組み合わさるように、自らの弱さを認め、他者の強みを最大化させるアプローチは現代のプロジェクトマネジメントそのものだ。
「なりたいじゃねーよ、なるぞ!」と叫んだ火神の決意は、曖昧な願望を行動計画へと昇華させるマインドセットの真髄を突いている。諦めの口実を探しがちな日常の中で、彼らの言葉は言い訳を断ち切る鋭利な刃となり、自分自身の覚悟を試してくる。