ゆるキャラという言葉が社会に定着し始めた時期、マリモッコリが果たした役割は極めて異例だった。正統派のご当地キャラクタープロジェクトが地域の歴史や名産品を真面目にPRする中で、マリモッコリは徹頭徹尾「シュールコメディ」のスタンスを貫いたからだ。
言葉を発さずとも、その佇まいと表情だけでクスッと笑わせる力。洗練されすぎていない泥臭さと、ポップな可愛らしさの絶妙な境界線。この独特のポジションを確立したことで、流行の移り変わりが激しいキャラクター業界において、一過性のブームに終わらない独自のブランド強度を獲得することに成功したのだ。