裏方としてモノづくりに携わりたい――表舞台を去る際に彼が語った言葉の意味が、時を経てより鮮明になってきている。単にカメラの前に立つプレイヤーにとどまらず、企画、映像、音響、世界観の構築に至るまで、トータルでクリエイティブをコントロールする姿勢への移行だ。
現代におけるエンターテインメントは、かつてのテレビ一極集中から多様なプラットフォームへと拡散した。自らの表現を最も純度の高い形で届けるため、彼は既存のメジャーエコシステムに依存しない独自のアプローチを貫いている。それは表現者としての強い矜持の表れでもある。