日常生活やビジネスで直面する具体的な差異として、語彙、表記法、文法規則が挙げられます。旅行先やメールのやり取りで誤解を生みやすい代表的な項目を整理しました。
まずは、日常会話で頻出するアメリカ英語とイギリス英語の単語一覧を確認してみましょう。同じ対象を指すにもかかわらず、全く異なる語彙が定着しています。
- 地下鉄:Subway(米) / Underground, Tube(英)
- エレベーター:Elevator(米) / Lift(英)
- アパート・マンション:Apartment(米) / Flat(英)
- フライドポテト:French fries(米) / Chips(英)
- ポテトチップス:Potato chips(米) / Crisps(英)
- ズボン:Pants(米) / Trousers(英)※イギリスでpantsは「下着」を意味するため要注意
- ガソリン:Gas, Gasoline(米) / Petrol(英)
- トランク(車の荷物入れ):Trunk(米) / Boot(英)
次に、文書作成時に気をつけたいのがイギリス英語とアメリカ英語のスペル違いです。アメリカ英語はノア・ウェブスターの改革によって「発音通りに書く」傾向が強まり、イギリス英語は語源(ラテン語やフランス語)を尊重した綴りを維持しています。
- -or(米) vs -our(英):Color / Colour, Favor / Favour
- -ize(米) vs -ise(英):Realize / Realise, Organize / Organise
- -ter(米) vs -tre(英):Center / Centre, Theater / Theatre
- -log(米) vs -logue(英):Dialog / Dialogue, Catalog / Catalogue
さらに見逃せないのが、イギリス英語とアメリカ英語の文法の差です。例えば、直近に起きた出来事を表現する際、アメリカ英語では単純過去形(「I just ate lunch.」)を多用する一方、イギリス英語では現在完了形(「I have just eaten lunch.」)を好む強い傾向があります。また、チームや警察などの集合名詞について、アメリカ英語は単数扱い(「The team is winning.」)にするのが基本ですが、イギリス英語では構成員を意識して複数扱い(「The team are winning.」)にするケースが頻繁に見られます。