近年、ドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』や映画『イチケイのカラス』といった作品がヒットし、さらにはNetflixをはじめとする動画配信サービスで国内外のリーガルドラマが手軽に視聴できるようになりました。これらの作品を通して、司法・法曹界の仕組みに興味を持つ人が急増しています。
しかし、劇中で展開される白熱した法廷劇でも、視聴者が用語の違いを誤解するトラップが潜んでいます。刑事専門の弁護士が立ち向かう相手は常に刑事事件の「被告人」であり、民事裁判で扱われる「被告」とは置かれた立場も防御戦略も根底から異なります。エンターテインメント作品が緻密に描く法廷のリアルを楽しむためにも、作中で誰がどのような手続きのもとに審理されているのかを見極める視点が欠かせません。