新たな富の源泉として君臨するのが、ベンチャーキャピタルとフィンテックの融合領域だ。従来の金融機関が及び腰になる黎明期のテクノロジー領域に、超富裕層のリスクマネーが先導して雪崩れ込んでいる。とりわけ、分散型台帳技術を基盤とした自動決済プロトコルや、国境を無効化する資産トークン化プラットフォームへの先行投資は凄まじい。
シリコンバレーの大手キャピタリストたちは、単に資金を提供するだけの存在ではない。自ら規制当局へのロビー活動を展開し、法制度の隙間を縫って自陣営のサービスをデファクトスタンダードへと仕立て上げる。フィンテックが既存の銀行システムを侵食するスピードは加速しており、これに乗じたアーリーステージ投資家たちは、わずか数年で数千倍のリターンを叩き出している。