「炊飯器の内釜の目盛りまで水を入れてから、醤油やみりんを加える」――もし普段からこの手順で炊き込みご飯を作っているなら、それこそが失敗の元凶です。水分調整における最大の盲点は、調味料そのものが液体であり、加えた分だけ全体の水分量が増加してしまうという物理的事実を失念してしまう点にあります。
炊き込みご飯の正しい計量手順は、「調味料を先に入れ、その後に規定の目盛りまで水を注ぐ」ことです。例えば2合の白米を炊く場合、酒や醤油、みりんなどを合わせて大さじ3〜4杯(約45〜60ml)加えると、後から調味料を足した場合は水加減が約10〜15%も過剰になります。この余剰水分こそが、米粒の表面をふやけさせ、お粥のような「べちゃつき」を生み出す元凶です。
大手レシピメディアのmacaroniやちそうの調理検証データでも示されている通り、炊き込みご飯における基本ルールは「水と液状調味料を合わせた総液量=通常の白米の水加減」に設定することです。先に調味料を内釜の底へ注ぎ入れ、その上から冷水やだし汁を注いで合数の目盛りに正確に合わせるだけで、水分過多による失敗は劇的に減少します。