発売日の早朝、ソーシャルメディア上にはファンの悲喜こもごもがリアルタイムで刻まれます。SNSやコミュニティサイトにおけるネットの反応と口コミ評判を精査すると、現場で起きている生々しい実態が浮かび上がってきます。
「朝7時にファミマを4軒ハシゴしたが、すべて『夜中のうちに完売しました』と言われて途方に暮れた」「発売開始時間ちょうどに行ったのに、前の人が残っていた20枚をすべてレジに持っていって終了した」といった切実な声がタイムラインを埋め尽くします。なかには「什器(陳列棚)すら出されておらず、バックヤードで常連客に事前確保されていたのではないか」という疑念交じりの投稿が波紋を呼ぶことも珍しくありません。
現場取材を行うと、コンビニエンスストア各店舗のオペレーションの差異が混乱を招いている実態が見えてきます。本部からの推奨販売開始時間が設定されていても、配送トラックの到着時間(深夜便や未明便)によって店頭へ並べるタイミングに数時間のズレが生じます。この「納品から陳列までのタイムラグ」を巡り、深夜から巡回する熱心な層と、朝の指定時刻に訪れた層との間で情報格差が生じているのが争奪戦の隠された構造です。