ゲームセンターやパソコンショップの店頭を賑わせた野球拳ゲームが表舞台から姿を消した決定的な契機について、業界関係者の証言や当時の業界紙・行政資料を辿ると、複数の明確な転換点が浮かび上がります。
発端となったのは、1984年の「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(新風営法)」の改正です。これによりゲームセンターが風営法の第8号営業(現・第5号営業)に指定され、未成年者の立ち入り制限とともに、射幸心を煽る機器や公序良俗に反するゲーム内容への監視が強まりました。さらに1980年代後半から1990年代初頭にかけて警察庁からの指導が相次ぎ、過度な露出を伴うアーケード向け脱衣ゲームに対して全国の警察本部が撤去指導や摘発を行いました。これが「野球拳ゲーム 規制 理由」の最初の法的な引き金です。
コンシューマー市場においても、2002年のコンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)の設立により、ゲーム表現の年齢制限が厳格に体系化されました。かつてPC-8801やMSX、初期家庭用ハードで見られた緩やかな自主基準は通用しなくなり、家庭用ゲーム機で過激な脱衣野球拳をリリースすることは事実上不可能な環境が整備されていきました。
2010年代以降のスマートフォン普及期には、Appleの「App Store Review Guidelines」およびGoogleの「デベロッパー プログラム ポリシー」による国際基準の成人向けコンテンツ排除が決定打となります。性的なほのめかしを含むコンテンツは即座にリジェクト(配信拒否)またはアカウント凍結の対象となるため、一般のスマートフォン市場において「脱衣野球拳 噂の真相」を追うような露骨な作品は完全に排除され、市場の地下化が進みました。