上腕と前腕の境目はどこ?骨と筋肉の違いから鍛え方・痛みの原因まで解説

上腕と前腕の境目はどこ?骨と筋肉の違いから鍛え方・痛みの原因まで解説

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スポーツ愛好家やデスクワーカーの間で近年相談が急増しているのが、肘から前腕にかけて広がる鈍い痛みや指先のしびれです。整形外科の臨床データによれば、前腕の痛みを訴えて受診する患者の多くが「手首を動かす筋肉の付着部である肘の炎症」を患っています。

前腕の痛みとしびれの原因として代表的なものが以下の3つです。

① 上腕骨外側上顆炎(テニス肘):肘の外側にある骨の隆起(上腕骨外側上顆)に付着する短橈側手根伸筋の腱が、繰り返しの手首の背屈動作(キーボード操作やラケットスイング)によって微小断裂を起こす病態です。物を持ち上げる、ドアノブをひねる動作で激痛が走ります。

② 手根管症候群:手首の骨と靭帯に囲まれたトンネル(手根管)の中を通る正中神経が圧迫される障害です。前腕から親指、人差し指、中指にかけてチクチクとしたしびれが生じ、夜間や早朝に悪化する傾向があります。

③ 円回内筋症候群:前腕の上部、肘の内側近くにある円回内筋が過緊張を起こし、その下を走る正中神経を締め付けることで前腕全体にだるさと脱力感をもたらします。筋トレの追い込みすぎやスマートフォンの長時間保持が引き金になります。

「前腕が痛いから前腕の筋肉そのものが悪い」と安易に自己判断し、強く揉みほぐすのは危険です。腱の付着部が微小炎症を起こしている場合、直接的な強いマッサージは組織の損傷を悪化させる恐れがあります。まずは手首の安静を保ち、専門医によるエコー検査で腱や神経の状態を確認することが最善の初動です。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。