長年、固定電話の有料オプションとして提供されてきた発信者番号表示機能ですが、警察庁と通信事業者が一体となって高齢者無償化に踏み切った最大の背景には、高齢者を狙う特殊詐欺や悪質セールスの急増があります。
犯行グループの多くは、固定電話へランダムまたは名簿を元に電話をかけ、子や孫、警察官、金融機関職員などを装って資産状況を聞き出そうとします。相手の顔が見えない固定電話において、受話器を取る前に「誰からかかってきたか」を把握できる電話番号表示サービスの仕組みは、極めて有効な自衛策です。
電話番号表示サービスは、通話が成立する前の呼び出し信号(ベル音の間)に発信者の電話番号データを乗せて電話機へ送り、画面に可視化する技術に基づいています。知らない番号や市外局番以外からの着信をひと目で警戒できるようになるため、行政とNTTが無償提供へと舵を切りました。