ネット上の工作レシピ動画などで散見される「てんとう虫の羽をハサミで切り開く」手法には、教育現場の視点から見ると見落とされがちな盲点が存在します。
乳幼児にとって、折り紙を持ったまま刃物で小さな切れ込みを入れる作業は難易度が高く、誤って自分の指を切ってしまう危険性や、作品を真っ二つに切断してしまいモチベーションを失うリスクが伴います。はさみを使わなくても、「紙の端を斜めに少し折り返すだけ」で十分に羽の立体感やすき間を表現できます。
また、「てんとう虫=赤地に黒の水玉」という固定観念にとらわれる必要もありません。自然界には黄色いキイロテントウや、黒地に赤い斑点のナミテントウ、オレンジ色の個体など多様な種が存在します。パステルカラーや柄入りの千代紙を用意し、子どもたちが直感で好きな色を選べる環境を整えることで、型にはまらない自由な色彩感覚が引き出されます。