国内のクラブ指導者として最も脚光を浴びたのが、2010年から2014年まで5シーズン指揮を執ったファジアーノ岡山での時代です。当時、J2昇格直後で戦力的にも恵まれていなかった地方クラブにおいて、強固な組織守備とスピーディーなカウンター戦術を確立。規律を重んじるチームビルディングにより、岡山をJ2の定着クラブへと押し上げました。
その手腕が評価され、2017年にはU-20日本代表監督に就任。久保建英選手や菅原由勢選手ら、後にA代表の主軸となる黄金世代を預かりました。2019年のFIFA U-20ワールドカップ(ポーランド大会)では、グループステージで南米王者エクアドルや強豪メキシコと同組という過酷な環境を突破し、世界ベスト16進出を成し遂げました。
影山氏が掲げた戦術の特徴は、緻密なスカウティングに基づく「相手の強みを消す組織的プレッシング」と「局面でのインテンシティ(強度)の徹底」にありました。個の能力に頼るだけでなく、選手個々に戦術的役割を明確に意識させる指導は、育成年代のステップアップにおいて確固たる成果を残しました。