館内で使われている器やリネン、照明器具に至るまで、そのすべてが地元京都や近隣エリアの若手職人との協働によって作られている。清水焼の新進気鋭の作家が手がけた茶器や、伝統的な西陣織を現代風にアレンジしたクッションファブリック。それらは単なる展示品ではなく、実際に手に取り、生活の中で使う道具として空間に溶け込んでいる。
こうした取り組みは、衰退が懸念されていた伝統工芸の現場に新しい需要を生み出し、若い世代の職人育成にも直接寄与している。地域の文化資源を守り、未来へと手渡していくエコシステムが、この場所を中心にして力強く回り始めているのだ。