2026年、私たちの暮らしは大きく変化した。電気代の上昇やサブスクリプションサービスの整理が進む中、健康維持のコストも見直されている。その象徴が、アパートやマンションの室内でも隣人に迷惑をかけずに行える「サイレント・カーディオ(静かな有酸素運動)」の台頭だ。踏み台昇降は、まさにその主役に躍り出た。
「ジムに行く準備をする時間すら惜しい」と語る都内在住のIT企業勤務、佐藤美咲さん(32)は、自宅の玄関マット横に置いた高さ15センチのプラスチック製ステップ台で毎晩30分間、動画配信サービスを観ながら上り下りを繰り返している。彼女のように、生活動線の中に運動を組み込むスタイルが、現在のトレンドだ。