長谷川式認知症スケールの正しい見方|カットオフ値とMmseの違いに関する注目トピックをまとめてご紹介します。最新情報を求める方は必見です。
知能検査の現場でHDS-Rとしばしば比較されるのが、世界各国で広く普及しているMMSE(ミニメンタルステート検査)です。両者は同じ30点満点の認知機能テストですが、設計思想と評価対象の重心が異なります。
比較項目改訂長谷川式(HDS-R)MMSE(ミニメンタルステート)編集部の解説・使い分け検査の主眼記憶力(言語性記憶・遅延再生)重視全般的認知機能(視空間認知・動作指示)HDS-Rは記憶障害の検出、MMSEは広範な大脳機能評価に強み。課題の形式対話型(口頭のやり取りと実物提示のみ)筆記・読字・図形描画・三段階命令を含む筆記用具が不要なHDS-Rはベッドサイドや高齢者に負担が少ない。カットオフ値20点以下 / 30点23点以下 / 30点(疑い)MMSEは24〜27点を軽度認知障害(MCI)疑いとする基準もある。診断適性アルツハイマー型認知症の早期抽出脳血管性・レビー小体型・国際治験データ視空間認知が落ちるレビー小体型はMMSEの図形模写が有効。
MMSEと長谷川式の違いを現場視点で見ると、HDS-Rはペンを握る動作や文字を書く身体的負担がないため、視力低下や麻痺がある高齢者でも正確に実施しやすいという長所があります。一方、国際的な臨床試験や新薬の適応判定ではMMSEが指定されるケースが多く、医療機関では両者の特性を踏まえて併用されています。