ネット上の情報やSNSでは「100均の模造紙は画用紙やポスター用紙に比べて薄すぎて破れやすい」という言説が散見されますが、これは半分正しく、半分は誤解です。
本来、模造紙(模造上質紙)は画用紙(画学紙)とは製造目的が異なります。画用紙は水彩絵の具の水分を吸収して発色させるために繊維が粗く厚めに作られていますが、模造紙はペンや鉛筆での「筆記性」と「滑らかさ」を極限まで高めた用紙です。したがって、紙のコシや平滑度が高く設計されているセリアの模造紙は、油性マーカーやボールペンによる図表作成において、むしろ画用紙以上の書き心地を発揮します。
ただし、水分を大量に含む水彩絵の具や、全面に大量の液体のりを塗布するような工作では、紙の波打ち(たわみ)が発生しやすくなります。水彩画を描く場合は画用紙を、文字や図解、写真をレイアウトしてまとめる場合は模造紙を選択するという、素材の適材適所の見極めが失敗を防ぐ鍵となります。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
文具の機能性と制作効率の観点から導き出される、セリアの模造紙を選ぶべきユーザーの判断基準は以下の通りです。
【セリアの模造紙を選ぶべき人】
- 小・中学生の自由研究やレポート作成で、机の上で無理なく作業を進めたい人
- マス目をガイドにして、直線や文字レイアウトを美しく整えたい人
- 開封時のきつい巻き癖に悩まされず、すぐに筆記をスタートしたい人
- 淡いカラー模造紙を使って、見栄えの良いPOPや展示物を作りたい人
【他社製品や専門店を検討すべき人】
- 学校の講堂や体育館などに掲示する「四六判全判(1091×788mm以上)」の継ぎ目のない1枚紙が必要な人
- 何十枚単位で大量に下書き・ブレインストーミング用紙として使い捨てたい人(大容量パック推奨)
- 全面水彩着色を前提としたアート作品を制作する人(専用の特厚画用紙推奨)