現在、ハナエモリのプロダクトはどこで、どのように評価されているのでしょうか。SNS(Instagram、X)、知恵袋、フリマアプリ(メルカリ等)におけるユーザーの生の声や取引状況を検証すると、非常に明快な二極化トレンドが浮かび上がります。
まず圧倒的な熱量を見せているのが、ハナエモリのヴィンテージバッグです。1980年代から90年代にかけて製造された、上質なカーフレザーにゴールドの「蝶金具」が鎮座するハンドバッグやフォーマルバッグが、海外のヴィンテージディーラーや国内のZ世代ファッショニスタの間で奪い合いとなっています。
「祖母のクローゼットから出てきたハナエモリの黒革バッグ、金具の蝶がレトロ可愛すぎて今の服に最高に合う。革の質感がハイブランド現行品よりしっかりしていて驚いた」(20代女性・SNS投稿)
「メルカリで母の遺品を出品したら、海外代行バイヤーから即決で購入された。森英恵のアーカイブは今、海外コレクターの間で完全に宝探し状態になっている」(40代出品者)
大手二次流通プラットフォームの成約データを分析すると、状態の良いヴィンテージバッグは数万円から、デザイン性の高い希少ピースでは10万円を超える価格で取引されるケースが常態化しています。大量生産・大量消費の現代ファッションとは一線を画す、当時の日本職人による手縫い仕立てや丁寧なコバ処理の確かさが、世代を超えて再発見されている証拠です。
一方、コスメ・フレグランス市場でロングセラーを誇るのがHANAE MORIの香水です。1990年代に登場した「バタフライ(Butterfly)」オードパルファムは、ストロベリーやブラックベリーのジューシーな甘さと、白檀(サンダルウッド)やバニラの温かみが絶妙に調和した名香として知られます。
ネット上のレビューでは、「甘いのに子どもっぽくならず、時間が経つほど肌に馴染んで品格が出る」「グルマン系香水の先駆けであり、他ブランドにはない唯一無二の包容力がある」と熱烈に支持され続けています。香水ファンの間では「廃盤を恐れて常にストックを確保している」という声が多数見受けられるほど、カルト的な定着度を誇っています。