機体を目視できる場合、機体のカラーリング、飛行高度、ローター音の性質から、上空で何が行われているかを高精度に推測できます。
1. 機体のカラーリングと所属の判別
警察ヘリコプターは全国的にメタリックシルバーに青と白のストライプ、あるいは濃紺系の塗装が施されており、機体下部や側面に「警視庁」「〇〇県警」の文字が記されています。また、機首下部に大型の監視カメラポッド(球状のカメラ)や強力なサーチライト(ナイトサン)を装備しているのが外見上の決定打です。
一方、報道ヘリは各局のコーポレートカラーやロゴ(日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、NHKなど)が大きく描かれており、白をベースにカラフルなデザインが目立ちます。消防・防災ヘリは鮮やかなレッドまたはオレンジと白の配色で視認性が極めて高く設計されています。
2. 飛行高度と航空法の「最低安全高度」のルール
日本の航空法第81条において、航空機は原則として人または家屋の密集地域の上空では地上から300m以上の高度を維持して飛行しなければならないと規定されています。しかし、航空法第81条の2の規定により、警察・消防・自衛隊などの捜索・救助活動、および国土交通大臣の許可を受けた緊急用務飛行では、この最低安全高度規制が適用除外となります。
したがって、明らかに屋根すれすれのような極端な低空飛行(高度100m〜150m以下)を行っている場合、一般的な訓練や民間測量ではなく、警察による犯人・遭難者の近接捜索、あるいは消防による吊り上げ救助活動が進行している明白な証拠です。