千葉大学教育学部を語る上で欠かせないのが、公立学校教員採用試験における突出した実績です。少子化に伴う教員採用市場の構造変化が進む現在でも、千葉大学は正規採用合格率において全国屈指のポジションを堅持しています。
文部科学省の調査や学内就職支援室の開示データによると、学部全体の教員就職希望者に対する本採(正規教員)合格率は例年65%〜75%という高水準に達します。臨時的任用(講師)を含めると、教職を志す学生のほぼ9割以上が卒業後直ちに教壇に立つ環境が整備されています。
この強固な合格実績を支えているのが、大学と教育委員会が長年かけて築き上げた有機的な連携システムです。
第1に、千葉県教育委員会および千葉市教育委員会との包括協定に基づき、大学推薦枠や前倒し選考の仕組みが機能しています。学部推薦選考を通過した優秀な学生は、1次試験の免除や早期内定の恩恵を享受することが可能です。さらに、千葉県内のみならず、東京都、埼玉県、神奈川県といった首都圏全域の公立学校へ多数の合格者を送り込んでおり、出身自治体に戻って教員を目指すUターン・Jターン希望者へのサポートも万全です。
第2に、専任のキャリアアドバイザーや元校長・教育長経験者による「教員就職指導室」の手厚い個別指導体制です。筆記試験対策の講座はもちろん、合否を大きく左右する模擬授業、場面指導、集団討論の反復トレーニングが徹底されています。実習を終えた4年生が後輩の面接官役を務めるなど、縦の指導ネットワークが機能している点が合格率を底上げしています。